招待状

5/12
63人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
「庶民はルナ様一人ですし、身分が低い順に座っていますから、それは一番お近くになりますわ、だから是非とも頑張ってくださいませ!!」 ルナが自分の席に座って待っていると、花嫁候補達が全員揃ったみたいだった 「では、ただ今から皇太子殿下と花嫁候補達のお食事会を始めます!!皇太子殿下、入室」 一人の執事が大声でそう言うと皆が一斉に立った、ルナは前もってミラにどうすればいいのか聞いていた (こうなったら、皇太子殿下とか言う人とは、一切喋らないで嫌な印象を与えて、さっさと外れて帰っちゃおう!!) 扉から皇太子殿下が出てきた、綺麗な金の髪で瞳はサファイアを思わせる、誰から見ても綺麗な人って思われる人だった 「始めまして皆さん、私が第4代皇子ケヴィン・レット・ヴェルガントです、今日は楽しんでください」 「では、皇太子殿下一人ずつ紹介させてもらいます、まず奥から、侯爵家の・・・」 名前が公爵家、侯爵家、伯爵家、と次々と名前が呼ばれていく、その度に礼をしたり、さらには一言言う人もいた 「・・・で、最後にこの度新しく庶民からも一人選ぶことになり、選ばれたのがルナ・ハートミット嬢でございます」 ルナはドレスの裾を少しあげ皇太子殿下に礼をした、それはたどたどしかった 「ではお食事を始めます」 執事が言うと食事が運ばれてきたそれと同時に花嫁候補達は皇太子殿下と話し始めた、もちろんルナは一言も喋らない、 「君はどう思う?」 一人黙々と食事をしていたルナは急に皇太子殿下に話を振られて困った 「やっだぁー話を聞いていなかったのかしら、」 「これだから、庶民はいやですのよねぇー」 それを聞いたミラは怒ってこっちに来ようとしたが、私は止めた 「いいの、ミラさん、失礼いたしました、どうも私はこの席には合わないのに、な・ぜ・か!!呼ばれたのです、だから合わないのは百も承知です、これ以上皆様の気分を害したくないので、私はこれにて帰らせてもらいます!!」 ルナは席を立つと、後ろからミラさんが着いてきた
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!