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「困ります!!お席に戻られて下さい!!」
ルナはやけに広い部屋で立ち止まってはっきり言った
「私はこんなのに興味はありません!!皇太子殿下、国王陛下に言って置いてください、私は庶民ですので、この席には会わないので、辞退しますと、それでは、気分を害して申し訳ありませんでした、き・ぞ・く・さ・ま・が・た!!」
ルナはもと来た道を戻ってあの部屋に戻った、
「あー、すっきりした!!」
「ルナ様!!どうしてあんな事をされたのですか!!これでは落とされてしまいます!!速く戻ってさっきの謝罪をしてくださいませ!!」
「嫌!!もともと来る気はなかったんだから!!敬語を使っただけマシと思われたいぐらいね!!それより着替えるよ」
「どうしてもですか?」
「そう、速く着替えたいんだけど?」
「わかりました、でも、せめて結果が出るまでここにいてもらいます」
「え!?そんなぁー」
「暫くの間ここにいてください」
ミラは部屋を出て行った、一人残されたルナは傍にあった椅子に腰掛けた
「はぁー速く終わんないかなぁー」
暫くして一人メイドが入ってきた
「ルナ様」
「なに?やっと終わった??」
「いえ、今から花嫁候補を厳選しますので、もう暫くお待ちくださいとお伝えに来ました」
「えー!!まだなの?」
「はい、」
「じゃーさ、楽譜立てとかない?」
「ありますが、お持ちしましょうか?」
「うん、お願い」
暫くして、メイドが楽譜立てを持ってきてくれた
「ありがとう、暫く一人にしてくれない?ヴァイオリンを弾くから」
「分かりました、終わり次第連絡に来ます」
「さて、と」
ルナはケースからヴァイオリンを取り出した、楽譜を開いて弾く準備をする
「何弾こうかな・・・よし、パッヘルベルのカノン」
楽譜を見て弾き始める、ルナは曲に集中していると周りが見えなくなる、そして、1人部屋に入ってきたことさえも分からなかった
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