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「んー、確かに昨日の夜のドレスよかは大分マシかも、でも、ハイヒールって」
「しょうがありませんわ、暫くはこれですので、慣れてください」
「はーい、でも、最初はこけるかも」
「仕方ありませんね、少し低めのヒールにしましょう」
「ありがたいかも」
「では、ルナ様、朝の準備が済んでいますので食事にしましょう」
「あの、もしかして皆で?」
「はい、選ばれた方々3名と皇太子殿下とですわ」
「・・・わかりました」
私は昨日出て行ったホールに再び訪れた
「あら、あなたは昨日逃げ出した人じゃございませんこと?なぜ、あなたのような方をお選びになったのかしらケヴィン皇太子殿下様は」
「失礼じゃございませんこと?エリーヌ公爵様、初めましてルナ様、わたくしはリリー・アルテミス・フロアと申します、位は男爵ですわ、だからこの中では2番目かしら」
「リ、リー・ア?」
「ふふ、リリーでいいですわ」
「わたくしは、ストーナ・イザベレラ・エリーヌ、位は公爵です、そうねー覚えられないなら公爵様でいいですわ」
(何よ!!公爵様って!!ほんっと貴族はいやなやつばかり!!でも、リリー?は良い人そうね)
「さ、ルナ様ここにお座り下さい」
「ありがと、ミラさん」
「ま、侍女にお礼を言うなんて」
「エリーヌ公爵様、これ以上ルナ様をいじるのはどうかと、庶民と言えど花嫁候補ですわ、それに、庶民だからといって差別するのもいかがなものかと」
「ふん」
「皆様、そろわれましたね、では皇太子殿下がお見えになりますまで少々お待ち下さい」
暫くして皇太子殿下が現れた
「みなさんおはよう、それとおめでとう」
『ありがとうございます』
「・・・・・・・・・」
ルナは無言だったがそれに気付いていたはずの皇太子殿下は気付かないフリをした。
「じゃ、始めようか」
次々と食事が運ばれてくる
「おいしい」
「ほんと、これはどうしてこんなに良い味が出るのかしら」
「あら?ルナ様食べないのですか?」
「少し聞きたいんだけど、皇太子殿下」
「なに?」
「どうして、私が選ばれたの?あんな事したのに」
「そのことか、んー、あとで教えるよ」
「い・ま!!聞いているんだけど?」
「食事の時に話す事ではない」
「そうですか、わかりました!!」
(なによ!!めっちゃイラつく!!)
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