5月

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学校から出て、とりあえず家に来ることになった。 車の中には重い空気が流れていた。 家に着き、リビングに入る。 翼がいきなり話し出す。 翼「柏木…あいつは俺の兄貴なんだ。」 美姫「え!?…実の…だよね?」 翼「うん。俺が10歳の時に親と縁を切ったんだ。」 翼はうつむく。 宋「そいつが…いきなり学校に来たんだよな?」 翼「そうなんだ…あいつ、何か企んでるのかもしれない…。」 翼は顔を上げてあたしを見る。 翼「美姫が柏木に連れて行かれたって聞いて…。」 美姫「あたしは…大丈夫。あの人と関わらないようにすればいいんでしょ?」 翼「うん。美姫…迷惑かけてごめん。」 美姫「あ、謝らないで!翼のせいじゃないんだから…。」
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