冤罪

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『仙藤選手失格につき、鳴海選手の優勝となりました』 会場に響き渡るアナウンスは茜の顔を絶望の色に染めた。 父さんと母さんに車椅子を押してもらってまで見に来た全国大会。 俺が100メートルを走り切り、一番でゴールにたどり着いたその時の歓喜は、絶望に塗り潰され、微塵も残っていない。 「……失…格……?失格って……どういう……こ…と………」
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