屈服

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停学期間を終え、学校へと戻った俺に居場所はなかった。 陸上部からは除籍され、クラスの中では薬中の烙印を押されていた。 「おい、クロ…」 「やめとけよ、お前も睨まれるぞ」 親友だった者達すら、鳴海の報復を恐れて近寄って来ない。 別の高校への転校も考えたが、全国区での汚名を着る生徒を快く受け入れる学校などあるはずがない。 あったとして、そこの生徒の接し方がここと変わることはないだろう。
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