回廊

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回廊

いくつ言葉を選んだのだろう。 堪えきれない涙や吐き気、笑みに何も得られずに。 誰に問うても自分を認め。 明日も見えない希望や笑顔、夢に何も得られず終い。 やがて消えることに悪夢が重なる。 有ることを望むなら、 全てが混ざりいく感動と悲劇を。それ以降は…。 無くすことを願うなら、 全てが混ざりいく色無しと音無しと無痛。 雪を噛み締めて冬を味わう。 遡っていく季節に何か、掴むことが出来るなら。 やがて尽きることを朧に唄う。 在ることを望むなら、 全てが漂う探求と常識と歩み続け。 亡くすことを願うなら、 景色と笑い合うそんな日々に愛する意味を持てない。 俺は誰よりも… ……誰よりも求めている。
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