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私はエレギオン殿と別れ、床磨きに使ったバケツの水を、外へ捨てに行きました。
「よぉ!ちびっ子!!」
「カイン殿!」
カイン殿は見習いから昇格したてのお若い騎士で、私に本当に良くして下さります。
「今日来る客の噂…知ってるか?」
「存じません。」
カイン殿は、私が水を捨てるのを手伝って下さりました。
「教えてやるよ!!てか、敬語止めないか?」
「今更変えるなどできません…」
私は、物心ついた頃からこの話し方です。
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