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数年後ー…
スパンダムはいつものように執務室にいた。広い部屋の中央に置かれた大きなソファに寝そべりながら。
するとコンコンとノックの音が聞こえた。
「入れ。」
「失礼します。長官、報告書をお届けに参りました。」
ガチャリと開いた扉から顔を覗かせたのはロブ・ルッチ。最近CP9に入ったが、若干13歳での入隊は誰もが驚いた。
「ああ。」
スパンダムはソファから起き上がると、書類を受け取りルッチを部屋の中に招いた。
「あの、長官…「二人きりの時は?」
ルッチが何か言おうとしたが、スパンダムは書類に目を通したまま言葉を遮る。
「…スパンダム」
「いい子だ。コーヒーでも煎れてやる。座っとけ。」
スパンダムは優しく微笑み、ルッチの頭をクシャリと撫でる。暫くして二つのマグカップを持って戻ってきた。
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