数年後の二人

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「もう今日の任務はこれで終わりだな。で、どうした?」 ルッチの前にコーヒーを置き、隣に腰掛けながら尋ねる。 「いえ…あの、今日は部屋に女の人いないんですか?」 「ブーーーーーー!!!」 ルッチの言葉にスパンダムは口に含んだコーヒーを勢い良く吹き出した。 「…………大丈夫ですか?」 「ゴホッゴホ!お前がいきなり変なこと言うからだろっ!!」 咳き込み口元を拭いながら、涙目で怒鳴る。ルッチは少し哀しそうな顔で俯いた。 「最近よく連れ込んでいるでしょう?この前も…」 そう、長官という地位にあるスパンダムには女共が嫌というほど寄ってくる。スパンダムも適当に相手をする時があるのだが、たまにルッチとすれ違うのだ。
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