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アイツのオカルト好きに少々嫌気がしていた。
悪い奴ではないんだが…。
俺は大輔に借りがあった。まぁ昔の事で鮮明には覚えてないがとりあえず助けてもらった事だけは覚えている。
だからアイツの頼みは出来るだけ聞くようにしている。それが友達ってやつだろ?
携帯の時計を見るとバイトまであと三十分もない…ヤバい!!急がないと!俺は走り始めた。まぁランニング程度に。
バイト先までは、走れば二十分で着ける。今ならまだ間に合う。
「そこのお兄さん」
走っていると誰かに声を掛けられた。まさか俺とは思わなかったが周りには俺以外誰もいない…。
無視して、そのまま走り去ろうとしたが…
「そこのイケメンのお兄さん」
「何ですか?」
立ち止まり快く返事をしてしまった…。決して自分の事をイケメンと思っている訳ではないよ。
まぁここにいるのは俺しかいなかったからね。
「あなたは大変な事になりそうだ…」
なんだ…おっさんの占い師か…。
またしかも胡散臭い…明らかに、占い師ですよ!って恰好だし。
「そうなんですか」
「もしかして信じてないな?」
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