雨音と共に…

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て事はバイトが休みの分バイト代が減るのか…それは困る! ただでさえ少なくて食事も三食じゃなく二食しか食べれないのに。 「店長!!バイト代はヤッパリ減るんですか!?」 「当たり前だろ。バイトが休みの分は減らす」 オーマイガー!天は俺を見放したか…この店長なら「減らすわけ無いだろ!!減らすのは俺の髪だけで充分だ」 とか言いそうだけど、まぁ…ないか…。 「ほら今月のバイト代だ」 店長は封筒を俺に渡した。ここではバイト代は振り込みではなく手渡しだ。 俺は封筒の中を少しずつ見た。一気に見るとあまりの少なさに倒れるかも知れないから。 ん!?…見た感じはいつもと変わらないのか…今日はまだ第三火曜日なので多少は減っているはずなのだが…。 「そんな恐る恐る見るな。バイト代減らしてないから」 まじで!?ハゲの店長太っ腹すぎる。遅刻した上に休みの間のバイト代をオマケしてくれるなんて。しかも減らすと言ったくせに減らしてないとは、なんというツンデレ。 今この人が神に見える。 「でも来月はこの分と遅刻した分減らすからな」 前言撤回。最悪な野郎だ。「髪の毛全部なくなっちまえ!!!」 とは死んでも言えないが。 「さぁ早く帰れ」 「はーい…」
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