21人が本棚に入れています
本棚に追加
て事はバイトが休みの分バイト代が減るのか…それは困る!
ただでさえ少なくて食事も三食じゃなく二食しか食べれないのに。
「店長!!バイト代はヤッパリ減るんですか!?」
「当たり前だろ。バイトが休みの分は減らす」
オーマイガー!天は俺を見放したか…この店長なら「減らすわけ無いだろ!!減らすのは俺の髪だけで充分だ」
とか言いそうだけど、まぁ…ないか…。
「ほら今月のバイト代だ」
店長は封筒を俺に渡した。ここではバイト代は振り込みではなく手渡しだ。
俺は封筒の中を少しずつ見た。一気に見るとあまりの少なさに倒れるかも知れないから。
ん!?…見た感じはいつもと変わらないのか…今日はまだ第三火曜日なので多少は減っているはずなのだが…。
「そんな恐る恐る見るな。バイト代減らしてないから」
まじで!?ハゲの店長太っ腹すぎる。遅刻した上に休みの間のバイト代をオマケしてくれるなんて。しかも減らすと言ったくせに減らしてないとは、なんというツンデレ。
今この人が神に見える。
「でも来月はこの分と遅刻した分減らすからな」
前言撤回。最悪な野郎だ。「髪の毛全部なくなっちまえ!!!」
とは死んでも言えないが。
「さぁ早く帰れ」
「はーい…」
最初のコメントを投稿しよう!