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運勢…そうだ。俺はあの占い師に
(あなたは大変な事になりそうだ…)
そう言われた。
最初は信じてなかった。だが、水難の相は当たっている。いや…ただのまぐれか?違う…あの占い師は本当に知っている。根拠は無いがそんな感じがした。
ピンポーン!!
家にチャイムの音が響く。
誰だよ…俺は玄関のドアの覗き穴から外を見た。
そこには、がたいが良く顔に斜めに切られた傷跡があり、二~三人は殺してるであろう強面の男が立っている。
「おい!居らんのか!!」
そう言われ俺は慌ててドアを開けた。
「優斗君居ったんか。ほらコレ」
その男は風呂敷で包まれた四角い箱を俺に手渡した。
「いつもありがとうございます」
「隣に住んでるんやからな。また何か作ったら持ってくるわ」
この人は俺の隣の202号室に住んでる三宅竜也さん。
見た目とは違い、凄く良い人だ。俺が引っ越して来た時には、荷物を部屋に入れる手伝いをしてくれた。そしていつも色々な物を俺に持ってきてくれる。
「優斗君。ちょっと明日から仕事でしばらく家空けるからよろしく頼む」
「分かりました。お気を付けて」
何の仕事をしているのかは知らない。というか聞くのが怖い。
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