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レジにはさっきの女が見ていた店員がいた。
「680円です」
俺は店員に千円を渡すと
「お釣りは要らないから、彼女の為の花買って墓参り行け」
…俺…ちょーカッコイイ!!!人生で一度は言ってみたい台詞の【釣りは要らねーぜ】を言えた。まぁ多少違うが気にしない。
店員は驚いた顔をしている。まぁただの客に、自分の彼女が死んでいたなんて分かるはずないからな。
そして俺はそれ以外なにも言わずに外に出た。
うん、良いことした後は最高だ。このまま早くこの日が終わればもっと最高だ。携帯の時計を見るともう少しでバイトの時間。
遅刻するような事があれば…今度こそ確実に辞めさせられる…。まぁ30回も遅刻しているのに未だバイト出来るのも奇跡だが…。
もちろん遅刻したのは大輔のオカルトの為だ。
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