遠い夏の日

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あれから、1週間が過ぎて。 俺は、あいかわらず変化のない生活を送っている。 いつもと違うのは、椿が隣にいないこと。 あの言葉以来、本当に椿は現れなかった。 椿とは会っていないわけじゃない。 廊下をすれ違ったり、体育の時間に見かけたり。 でも、声を掛けたことは1度もない。 というか、椿と図書館で会う以前も後も学校では声を掛けたことがないのだ。 何故だか、学校の椿は俺の知っている椿じゃない気がして・・・。 まぁ、図書館での椿のことも俺は何も知らなかったのだが。 椿が何かを背負っていること。 よく、考えるといろいろなサインを出していたような気がする。
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