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何分かたった後の図書室には、椿の泣き声だけが響いてる。
冬だからか、日が落ちるのも早く、ぬくもりは繋いでる互いの手の暖かさだけ。
それが、妙に心地よかった。
「椿・・・絵を描いたら?」
「・・・でも。」
「きっと、椿はこれからも罪を背負って生きていこうって思ってるだろう?」
「・・・」
「椿の性格上、お兄さんの夢を放って自分だけのために生きることは不可能だ。」
「・・アタシは兄の分も生きる。それは変わらない真実だよ。」
「でも、今の生き方は椿の生き方じゃない。お兄さんの生き方だ。」
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