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「それは・・」
「今の椿はお兄さんの好きな椿じゃない。」
椿の手を握る手に力が入る。
「俺は、椿のことが好きだし、大切だから。椿を愛してくれたお兄さんにも感謝してる。」
「感謝?」
「うん。きっと、巡り合えたのもお兄さんのおかげだと思うから。これから俺が椿を支えていきたいって思う。」
「・・冬夜」
「お兄さんのことは一緒に背負ってずっと忘れないから。椿は椿の人生を少しは生きろよ。」
「アタシの・・」
「椿は椿だよ。お兄さんじゃない。」
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