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ピリリリ
今日のアラームはいつもより少し遅めの時間になった。
「行くのか?」
「うん。」
「そっか。気をつけろよ。」
「・・・・冬夜・・」
「何だ?」
「アタシ・・・もう、ここにこないから。」
「何で?」
「何でも。もうおわりなんだ。」
真っ直ぐに俺を見つめた椿の表情は、悲しいのか嬉しいのか複雑な表情をしていて、うまく感情が読み取れなかったけど。
15分前に言っていた、「難しいこと」っていうのはこのことなんだろうってことは容易に想像できた。
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