再会

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手ぬぐいの青年は原田左之助 短髪なのは変わらないが、手ぬぐいの色が派手になっている 「お前達の知り合いか」 その三人の声で土方の硬直は解けたようだ 「前に言ってた土方さんにそっくりな童ですよ」 「本当にそっくりでしょう!」 「それで、答えはどうなのだ?」 忘れていた 土方も奈津もお互いのせいで完全に芹沢の存在が頭から抜けていた 『聞こえなかったのか?』 確かに奈津は『結構だ』と言った 「答えは?」 どうやらこの男、自分の思う通りの答えが出ないと駄目らしい だからと言って言うことを聞く奈津でもないが 『断る。大きな童の世話をする気はない』 しかもこの憎まれ口 補助のしようもない 「芹沢さん!お前も、そんな言い方っ…」 『私は敬いもしない相手に敬語を使う程、出来た生き物ではない』 土方が止めに入るも、全ては無駄に終わる 「…よかろう」 「芹沢さん?」 「世間の恐ろしさを教えてやろう」 そして、芹沢は刀を抜いた それを見て顔色を変えたのは、後からかけつけた四人だ 「芹沢さん、止めろって!」 「それなら、貴様がこいつをたたき斬れ」
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