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鶴の一声とはこのことだろうか?
藤堂が発したこの一声で今後の行き先が決まった
「そ、そうだな」
「くそっ…何で俺らが」
「賭けたのは俺らだろうが」
原田のいらつきは収まらないらしい
奈津は関係なしに周りを見ていたが
『お前達は手伝わなくていいのか?』
「言われただろ?俺らはお前の世話だってな」
『そうか』
「ってことで、頓所に戻りますか」
永倉が奈津の肩を叩き、軽く促す
藤堂は奈津の様子が気になるようで、ちらちらと奈津を伺いながら永倉とは逆隣についた
原田はというと…渋々といった感じで後ろから着いてきた
再会は最悪?
偶然という名の必然
運命という名の歯車
今、完全に歯車は合わさった
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