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「奈津くん、大丈夫ですか?」
『………』
「奈津くん?」
『…大丈夫だ』
奈津は確かに鬼の存在を感じた
しかし、今の沖田にはそれが感じられない
腑に落ちないようだ
「僕があぁなるくらいの手腕です。入隊させて大丈夫だと思いますよ」
沖田が芹沢に向き直って言う
それをどこか他人事のように奈津は見ていた
『くくっ…面白い』
小さく笑った奈津の呟きを聞いた者はいなかった
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