165人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「なぁ…俺ら別れよう」
「えっ？」
たった今、３ヶ月半付き合った彼氏に別れを告げられた。
夜家にいると、突然彼氏の雅紀からメールで近く公園に呼び出された。
わざわざ私に会うために私の家の近くの公園に来てくれたんだ。
そう思ってウキウキして行ったのに、まさか別れ話だったなんて…。
あまりに突然すぎて、私は状況を把握出来ない。
「ちょっと待って…えっ…なんで？」
とにかく理由が知りたい。
私の何がいけなかったの…？
「なんかさ…琴美って何考えてるのか分からない…。この前喧嘩して俺が凄い怒った時も、泣くどころかヘラヘラ笑っていたし。なんて言うか…本心隠されている気がする」
「そっ、それは…」
…言い返そうと思ったけど、何も言えない。
言葉に詰まっている私を見て、彼は溜め息をついた。
「そういう事だから。これからはまた良い先輩と後輩に戻ろう。…じゃあな」
そう言って彼は去っていった。
最初のコメントを投稿しよう！