三日月と指輪の招待状

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  それは 自分でも 曖昧な記憶だった…     誰かがあたしに指輪を填めた…そしてとても素敵な微笑みを浮かべて優しい優しいその微笑みで囁くの。誰が言ったのかなんてハッキリと顔は覚えない、でも聞こえた台詞はあたしの中に残っているから…       「ほら、素敵なお茶会へ行ってらっしゃい…アリス。赤い三日月が星クズの涙を零した夜、貴女はお茶会への招待状を受け取るの。さぁ…」         激しい頭痛の意識朦朧の中その声だけが何度も何度も反響する       赤い三日月…   星クズの涙…   お茶会…   招待…状…     目が覚めるとあたしは家の中庭に居た。   綺麗な星が出ている 肌寒い夜だった  
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