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「……………なんでさ」
いかん、思わず素が出てしまった。
慌てて思考をクリアにしつつ、周りを探る。
見慣れたアンティーク調のインテリア。肌に馴染む魔力の流れ。
……あらゆる角度から確認しても、そこは私が召喚された『マスター』の家だった。
「………いや、なんでさ」
いかん…私は思いの外混乱しているらしい。
あれか?英霊の座というのはこんな風に各々の願望に合わせて形を変える個室でもついていたのか?
いや、死霊相手にそんな粋な計らいを見せてくれるほどセカイというものはユーモアを持っていなかったはずだ。
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