甘い罠

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見るからに誰もいないビル内 力いっぱい手を振り払おうとしても 全くほどけない… 「…っ!糞っ!離せょっ!」 (やっと声が出た!!) 道行く車の人でも 気付いてくれれば…! 「やめろ!!離せっ!」 …叫んだあたしの頬に 冷たいモノがあてられた… (…?……ナイフ!?) 「チッ… うるせぇぞ?カワイコちゃん …あんまりおイタがすぎると …傷付けるぞ?」 男は 耳元で呟くと 顔にあてたナイフを 下へ下ろし あたしのパンツを 切りさいた… そして… …怖くなって 再び固ってしまった あたしの顔を見下ろすと カチャカチャ 自分のベルトを外しはじめた… 暗闇の中で、目だけが光り まるで本物の悪魔…だ…
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