犬に産まれた僕。

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     近くには、僕達と同じ様な部屋に住んでる、とっても大きな大きな生き物がいたんだ。        僕はそれが何なのか分からず、いつもママにベッタリ。      でもママが 「あれは人間だよ」 と教えてくれた。        人間は優しくて、すごく寂しい生き物。     そうとも教えてくれた。      だから僕は、決して怖いとは思わなかった。        それにね? 人間は大きな手で僕の頭を触ってくれるの。        とっても大きな手で 僕の全てを包んでくれる感じ。      すごく落ち着いて、そのまま寝ちゃえるぐらい。      そんな人間が僕も大好きになっていった。    
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