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近くにね、大きな原っぱがある。
僕はずっとその場所を
どれだけ歩いても、端から端には辿り着けない気がしてた。
その横には水が流れていて、
音がすごく綺麗だった。
僕達はお昼になると、毎日その場所で遊んだ。
追い駆けっこをしても
僕はいつも1番遅かったの。
さすがお兄ちゃんとお姉ちゃん。
僕よりもどんどん前に行っちゃう。
そんな後ろを僕は毎日
いつか追い越す日を夢見ながら追っかけてた。
ママはいつも僕たちを見ていた。
水の音と風の音…
風に吹かれて聞こえてくる木々の音色。
何十にも重なった音を聞きながら、ママはいつも僕たちを見ていた。
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