第1章 罠

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「はじめまして、神崎です。」 神崎と名乗る人は 笑顔で頭を下げてくれた。 ごつい印象だけど、 意外といい人かも。 私も営業スマイルで頭を下げる。 居酒屋なのに、 ウーロン茶を注文するえらいあたし。 いちお未成年だし、 初対面のお偉いさんの前で潰れるわけにはいかない。 二人の大人が話すのを横目で見ながら、 たまにうなずく。 質問されたら ちゃんと答えるけど… 正直、 大人の付き合いは面倒くさい。 話きいてるだけで肩こりそう…。
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