第1章 罠

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神崎に乗せられたのは、 三列シートのミニバン。 助手席に座ると、 無造作に並べられたCDが目に入った。 あたしも音楽は詳しいほうだけど、 かなりマニアックなやつが多い。 さすが業界人… 全然聞いたことないようなタイトルばっかり。 「すごいですね…」 そのうちの一枚を手にとって眺めるあたし。 「好きなのならしていいよ。」 そう言って、 神崎はアクセルを踏んだ。
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