第1章 罠

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オーディションでいいところまで残っても、 なかなかデビューのきっかけがつかめない。 目的地が見えないまま、 レッスンを受けるだけの毎日。 時間が経てばたつほど、 チャンスが減ってしまう気がする。 あたしだって もうそんなに若くないんだ。 自分より先にデビューが決まった10代前半の子を見て、 あたしの焦りは頂点に達していた。 女社長から声をかけられたのは、 そんな時だった。
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