第1章 罠

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桜井社長が前の事務所に勤めていた頃からの知り合いらしい。 何度もおじぎしながら挨拶する大人の姿をぼーっと見ていた。 つまんない顔で立っていると、 向こうのお偉いさんがあたしに気づいた。 「はじめまして…樹里です。」 とりあえず、 愛想笑いするあたし。 媚びを売るのは好きじゃないけど、 せっかくのチャンスだ。 ちょっとぐらいは 可愛い顔しておいた。
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