男の子な女の子

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真鍋「っとー、おまえ、貸したDVD見たか?」 真鍋が話を切り替える。 ついでに肩を組んできた。 悠「見た。けど、おれの趣味じゃない」 悠は、最初は肩を組まれたりされたときはビックリしたが、もうこんな生活も早4年。 完璧に慣れた。 真鍋「またかよ!何ならいいんだ」 悠「おれとおまえの趣味は合わないんだよ」 真鍋「可愛い顔して毒舌」 悠「嘘で、うん、おもしろかった、って言えばいいのか?」 真鍋「いや」 真鍋は再び歯を見せて笑った。 悠も笑った。 悠は、この生活がわりと嫌いではなかった。 男子同士のねちっこくない友情に浸っていた。 でも、バレたら、という恐怖もあった。
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