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「そっか!そうだよね!付き合ってるんだから当然だよね!ごめんね、樹!」
アタシは笑って言う。
素直になれないアタシは、いつも無理して笑っていた。
「詩乃…ワリィ……」
樹が悲しい顔をする。
「ちょっ、やめてよ。アタシは樹にそんな顔させたいワケじゃないんだからさ!彼女いるんだから、当然だよ!彼女を大切にしないとね!」
本音とは真逆の事を言う。
「サンキューな!じゃあ、俺行くわ!」
そう言って樹は、アタシに無邪気な笑顔を見せてから教室を出て行った。
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