失望

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親友の真からの電話を切り、これまでに聞いた事のない真剣な声のトーンを不思議に思いながら、孝は待ち合わせの場所に車を走らせた。 『まあどうせ好きな子が出来たから、協力しろってとこだろう』 孝は毎度の事と軽く考え直し、鼻歌まじりにハンドルを握り、通り慣れた道を走った。 季節は春。車の窓を開けると、爽やかな心地良い風と新緑の息吹きを感じる。 『そろそろ桜咲きそうだなぁ…ちょうどいい。花見の計画でも立てよう』 少し浮かれた孝はアクセルを軽く踏み込み、真の待つファミレスへと向かった。
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