失望

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「お待たせ~今駐車場着いたよ」 孝は携帯で真に到着を伝えた。 「入り口に行くよ」 相変わらず低く小さな声で真は応えた。 「分かった!」 孝は違和感を覚えながらも車を降り、ファミレスの入り口に向かって歩き出した。 「いらっしゃいませ~」 店員の女の子の可愛らしい声。その女の子の斜め後ろから、真が孝に向かって近づいて来た。 「連れなので……」 孝は店員の女の子に笑顔で話し、いつものように真に軽く手を挙げた。 しかし真の様子はおかしい。いつもなら同じように手を挙げて応えるのに、ただ真顔で孝のもとに近づく。 「昼間ってバイトの女の子全然違うな?いつも俺たち来るの夜中じゃん?」 「そうだな……」 『ん?なに?今日の真何か変だな』 孝もその異様な真の言動に少なからず不安めいたものを感じた。
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