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大和って優しいな…
メールの返事を読み奏多はそう思った。
思えば思うほど、大和って人物がどんな人間なのか気になる。
もしかしたら…
メールでしか会話をした事のない大和の文章が持つ魅力に惹かれてたのかもしれないが…
どんどん、大和の事が知りたくなって行く。
会った事もない知らない人なのに…
メールって代物はやっぱり不思議な魔力を持っているのかもしれない。
徐々にメール相手である大和に心を開きかけてる自分がとても不思議に感じた。
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なんか大和とメール
してたら落ち着く。
本当の自分になれた
気がして嬉しくなる
よ!
なんかわかんないん
だけど…😌
ありがとう!😆
寂しいときはいつで
もメールしてきなよ
!✌
バイト中や睡眠中以
外は相手しいてあげ
るw😏
奏多-KANATA-
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再び素直な気持ちをメールに込めて送信する。
徐々に自分が良い方向へと変わってきているような気さえしていた。
(いつか大和に会えるかな?なんか怖い気もするけど…会ってみたいな…大和ならちゃんと会話できそうな気がしてきたw)
奏多は嬉しかった。
心の通じ合える友人が出来たような気がしたからだ。
今まで、こんな幸福な気持ちを感じた事があっただろうか?
携帯の画面に自分の素直な気持ちを指で打ち込むだけでこんなに嬉しくなるなんて…
奏多は単純な人間なのかもしれない。
いや、単純な人間なのだろう。
今まで素直な気持ちを表現できないままの自分が嫌いで仕方なかったのだから…
メールとは言え、相手に素直になれた自分の変化が見えたことに喜びを感じるのは当然だったのだ。
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