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───…10年前
いつものように、建は小さな公園でボールを蹴って遊んでいた。
すると…
「建ちゃーん!」
何処からか建をよぶ可愛らしい声が聞こえてきた。
建は一度足を止め、声のする方を見てみた。
「あ!」
建は声の主を確認すると駆け寄った。
「そんなに急いでどうしたの?」
声の主は小さな女の子だった。
その女の子の名前は月奈
月奈と建は幼なじみでよく遊んでいた。
「建ちゃんはここにいるかな~
って思ったの!!」
月奈は肩より少し長めの髪を耳にかけ建に微笑みかけた。
「そっか!ありがとっ!月奈ちゃん!」
息が切々にな月奈を見ると建に会うため走ってきたようだ。
幼いながらに建はそれを感じた。
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