約束

2/3
前へ
/40ページ
次へ
    ───…10年前 いつものように、建は小さな公園でボールを蹴って遊んでいた。 すると… 「建ちゃーん!」 何処からか建をよぶ可愛らしい声が聞こえてきた。 建は一度足を止め、声のする方を見てみた。 「あ!」 建は声の主を確認すると駆け寄った。 「そんなに急いでどうしたの?」 声の主は小さな女の子だった。 その女の子の名前は月奈 月奈と建は幼なじみでよく遊んでいた。 「建ちゃんはここにいるかな~ って思ったの!!」 月奈は肩より少し長めの髪を耳にかけ建に微笑みかけた。 「そっか!ありがとっ!月奈ちゃん!」 息が切々にな月奈を見ると建に会うため走ってきたようだ。 幼いながらに建はそれを感じた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加