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「私が高句麗大王の朱蒙だ」
朱蒙王は見掛けは熟年の男だが中身は見る限りでは感情が強い男だった。
俺達が依頼された理由は遼東軍討伐の支援、俺からすれば楽な仕事だ。
―控え室―
娑沱は朱蒙と酒を飲んでいた。
「君は、自分がなんのために生きているか疑問に思った事はあるかね?」
朱蒙は娑沱に質問した
「いえ……」
「私の天命は国を作る事だった、幼かった頃は奴隷として生き、それが当たり前の事だと思っていた。だが現実は違った、私は今やこうして生きていられる」
朱蒙は懐かしく感じていた。
「自分がなんのために……では朱蒙王は何故戦うのですか?」
「奴隷解放の為、父の為…私は義のもとで戦う、私はこの身が砕け散るまで戦うつもりだ」
「義………俺はなんのために今まで」
俺は悩み苦しむ
「君は…己れの為に戦うのだな」
朱蒙はそう言うと部屋を出ていく
「俺は……………………」
しばらく思い悩んだすえ俺は宮殿を後にした
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