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「なんでぇそりゃ。」
「武人は交渉だけで納得できますか?劉備軍に来て下さい。アナタを歓迎します。って言われてもほんの前まで敵対していた間柄ですよ?信じられます?」
張飛は燎嵩の言葉に首を振る。
「できるわきゃねぇだろ。信じられるか分かんねえのによ。」
「ガチでやり合って偽り無しを確かめなきゃ承諾できませんよねぇ。」
「当たり前じゃねぇか。」
「馬超様と張飛様。ガチンコでやり合った張飛様なら馬超様はどうです?共に戦ってもいい男とは思いません?。」
張飛に燎嵩は聞いた。
「うっ。確かに、強ぇし、根性あるしな。俺様相手に引かなかった。見所のある野郎だ。」
張飛がそう言うなら馬超は高評価されているのは確かだ。
「互いに蟠りありますよね?不完全燃焼の張飛様。馬超様が来られたら仲直りしてくださいね。」
「ちっめんどくせぇな。差しでやりあえりゃ早ぇ!」
「劉備様の大望がかかってるんですが?」
「…………。分かったよ。」
だいたいは李恢の交渉で馬超は劉備軍に下る。
だが互いのわだかまりも扶植して頂かないと始まらない。ガチンコされたら多分収集つかなくなる。馬超なら張飛の言葉に耳を傾けるだろう。
馬超が劉備軍に来る。
それは史実でも劉備軍にとっても大きなニュースであった。
李恢が馬超の元へ行き劉備軍との交渉が始まったのだった。
李恢は孔明の代わりに馬超の元へ行った。
劉備玄徳の書簡を持ち馬超の陣を訪れた。
「そなたが李恢殿か。劉備玄徳に頼まれて来たか。」
馬超が李恢に向かいそう言った。しかし李恢は飄々と返事をする。
「はい、その通りに御座います。が、正しくは劉備様ではありませんな。」
李恢は馬超を正視する。馬超に向かい驚く事を口にした。
「貴方様の父君、馬騰様に頼まれてが正しいでしょうな。」
「何だと?!父に?!バカな父は弟達と共に斬首され、この世にはおらぬ!嘘を申すな!!」
「そう、怒られますな。確かにお亡くなられましたが、息子の形振りを天にて黙って見ておられなくなったのでしょう。だから私が代わって参ったのです。」
馬超は李恢を睨み付ける。しかし屈しないのか李恢は話を続ける。
「馬超様、貴方様は勇ましくお強い。このままにしておくのは誠に勿体無い。だからこそ申します。劉備様お相手に戦をなさいますな。」
李恢の言葉に反論する。
「ここまで来て退けと?まだ私は何もしてはいないし、得てもいない!情けない!」
馬超は吐き捨てるように言った。
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