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ましてや相手は『生きた伝説』である。
「!」
タケルは、そこで気付いた。
シンが予想した連絡ミスの原因。
『中央からのお偉いさん』がコダマである事を。
なるほどこれ程の大物が連絡も無しで来れば混乱も起きようというものだ。
「閣下、小官には閣下から謝罪を受ける理由が思いあたりません。
仮に昨日の件の事を指しておられるとするなら、あれは港湾部のミスであり、それは閣下の責任ではございません」
シンの言い分は正しい。
だが、自分がその立場にあったら、同じ対応が出来るかと言われれば、タケルには自信がなかった。
「貴官の心遣い、感謝する」
コダマ中将の声は、柔らかくも満足げである様にタケルは感じた。
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