第2章 試練

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純二に告白されて一夜明けた次の日の朝、なおみはいつもより遅く起きた。昨日のことを思うと、興奮して明け方まで眠れなかったのである。 なおみ 「ふぁぁ、おはよう」 良子 「おはよう。今朝はゆっくりなのね」 なおみ 「うん、昨日寝られなくて…」 英雄 「なんだ?そんなに興奮していたのか?」 居間のソファーに座って、新聞を読んでいた英雄が言った。 なおみ 「まぁね。だって、昨日は…」 なおみは昨日のことを思い出して赤面していた。 英雄 「なに赤くなってるんだ?まぁ、昨日は一応交際を認めたが、この間の条件は変わらないからな」 なおみ 「ふぁ~い」 なおみはあくびをしながら返事をし、食卓についた。 英雄 「今回、それに加え4つ目として、淫らな行いをしないこと」 なおみ 「淫らな行いって?」 なおみはそれがどんな意味かはだいたい見当が付いていたが、確認のためわざと惚けた振りをした。 英雄 「不純異性交遊ってやつだ」 なおみ 「例えば?」 英雄 「例えば…要するに一線を引けということだ」 なおみ 「つまりエッチはするなってことでしょ?じゃぁキスはいいのね」 英雄 「そうだ。…なに?」 なおみ 「あっ、そうだ。私、孝行に話しがあるんだった。ちょっと出掛けてくる。お昼には帰るから」 なおみは軽く朝食を摂り、孝行の家に向かった。 日曜日の朝のため、孝行はまだ夢の中…。 なおみ 「こんにちは」 勢津子 「はい。あら、なおみちゃん。いらっしゃい」 なおみ 「孝行いますか?」 勢津子 「まだ下りて来てないみたいなんだけど…」 勢津子が玄関先にある階段を見上げて言った。すると久志が下りてきた。 久志 「ふぁ~。あ、なおみちゃん、おはよう」 なおみ 「おはようございます」 勢津子 「あっ久志、孝行は?」 久志 「まだ寝てる。なおみちゃん、孝行に用?」 なおみ 「うん。ちょっと話しがあって」 久志 「なおみちゃん、起こしてやってよ」 なおみ 「上がってもいい?」 勢津子 「どうぞ」 なおみ 「お邪魔しま~す」 階段を駆け上がり、孝行の部屋の前に立ち、ノックした。 なおみ 「孝行、起きてる?」 孝行 「…」
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