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なおみ
「入るよ」
ドアを開け中に入ると、孝行はまだ寝ていた。いつも母親が片付けているのだろう。一応綺麗な部屋だ。
なおみ
「孝行、まだ寝てるの?もう10時だよ。起きなさいよ。布団めくっちゃうぞ」
孝行
「う~ん、誰だよ」
孝行が寝ぼけたような声で言ったのとほぼ同時に布団をはいだ。
なおみ
「それーっ」
なおみが布団を剥ぐと、孝行は下着1枚で寝ていた。それを見てなおみは悲鳴を上げた。
なおみ
「キャーッ、なんでそんな恰好で寝てるの?パジャマくらい着て寝なさいよ」
孝行
「バカ!向こう見てろよ。今着替えるから」
なおみは慌てて背中を向けた。孝行はベッドの上に置いてあった薄目のトレーナーにジーンズを着た。
なおみ
「あーびっくりした」
孝行
「こっちがびっくりしたよ。なんでお前がここにいるんだよ」
なおみ
「…。孝行、この間竹本さんに私に手を出すなって言ったでしょう」
孝行
「ああ、言ったよ」
孝行は何もなかったかのように平然と言った。
なおみ
「どうしてそんな事言ったのよ」
孝行
「お前を独り占めしたかったからだよ」
なおみ
「…、私、竹本さんに告白された」
孝行
「えっ!?それでお前はなんて答えたんだ」
なおみ
「当然私も好きだって言ったわよ。その後俺と付き合ってくれって。私はすぐにOKした」
孝行
「くそーっ、なんでだよ。なんで俺じゃだめなんだよ。俺と純二さんとどこが違うんだよ。顔だって身長だって似てるじゃんか」
孝行は、握り拳で机を何度も叩いて悔しがった。
なおみ
「孝行が言ってるのは外見だけじゃない。竹本さんとは、中身が違うのよ。パパに許可だってもらってるんだから。今日はそれを言いに来たのよ」
孝行
「くそーっ、なんでこうなるんだよ。なおみ、お前は俺の物だ!」
孝行はいきなりなおみを抱きしめベッドに押し倒した。
なおみ
「いやっ!離して!」
孝行
「いやだ!離さない!お前が好きだ!」
孝行はなおみの口、耳、首筋にキスした。
なおみは力いっぱい抵抗するが、男の力には及ばないでいる。
孝行は両足でなおみの両足を、左手でなおみの両手を押さえ付け、全く抵抗出来ないようにした。
そして、キスをしながら残った右手で服のボタンを1つずつ外していく。
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