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なおみ
「わぁ、助かる。ありがとう」
学校にはどうにか間に合った。
純二
「じゃ、頑張って行ってこいよな」
なおみ
「うん、ありがとう。じゃぁね」
そんなやり取りを見ていた生徒たちがいた。
昼休み、生徒の間でなおみと純二の噂で持ち切りになっていた。
こずえ
「ねぇなおみ、学校中に変な噂流したやつがいるみたいよ」
なおみ
「えっ?どんな?」
こずえ
「なおみ、今日竹本さんに送ってもらったでしょ。その事で同棲してるとか何とかって…」
なおみ
「えーっ!?」
孝行
「よう、なおみ。昨日は悪かったな。純二さんにすっげー怒られてさ。もう手を出すなって言われたよ」
なおみ
「そんな事より、孝行じゃないでしょうね、変な噂流したの」
孝行
「何のことだよ」
こずえ
「竹本さんとなおみの噂だよ」
孝行
「なんだよそれ、俺じゃねぇよ」
こずえ
「じゃぁ誰だろ」
その時、校内放送があった。
校内放送
「連絡します。1年3組の北原なおみ。すぐに担任の所まで来るように」
なおみ
「えーっ、なんだろう」
こずえ
「この噂のことじゃない?」
なおみ
「どうしよう。私、ちょっと行ってくる」
なおみは心配しながら、担任の所へ急いだ。
なおみ
「先生…」
担任
「まぁ、そこに座れ」
なおみ
「…はい」
なおみは担任の隣の席の椅子に座らされた。
担任
「今朝は送ってもらったそうじゃないか」
なおみ
「…はい。遅刻しそうだったので…」
担任
「家の人に送ってもらったのか?」
なおみ
「…いえ」
担任
「前にもあったそうじゃないか。まぁ噂になってしまったものは仕方ないが、同棲と噂されているんで、今回2度目ということもあるし、なにかあってからでは遅いし…」
なおみ
「先生は何が言いたいんですか!私たちの仲は両親も認めているんです!」
担任
「そ、そうか。わかった。じゃぁ噂が収まるまで当分の間会わない方がいいかもしれないな」
なおみ
「そんなぁ」
担任
「ちょうどテストもあるし、来月になれば大丈夫だと思うから、それまで辛抱しなさい。本来君達の仕事は勉強することだろう。愛だの恋だのうつつを抜かしていると、大変な事になるぞ。テストの結果次第ではご両親に報告ということもあるからそのつもりで…」
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