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「ん…寒い…」
そう言いながら恵先輩は目を覚ました。
「お、おはようございます、先輩」
「…おはよう、桜雅君。戻ったみたいね」
「はい。先輩のおかげですよ。本当にありがとう」
笑顔でそう言うと恵先輩は頬を赤らめていた。
「い、いったいどうしたんですか?」
「い、いや…桜雅君の嬉しそうな笑顔…初めて見たから…」
「…変わって来たんですよ、きっと。いろんな事があったから」
「…そうね。良かったね」
「はい。と言うことで離れて貰えます?」
「もうちょっとこのままで」
「ダメです。誰か来たらどうするんですか」
「それでも…いい…」
そして恵先輩は再び眠ってしまった。
「全く…まぁ、いいか」
ため息をつき俺も再び横になる。
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