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「本気で言ってるのか?」
「もちろんですわ。早くこの地に慣れた方がいいでしょうから」
「分かったよ。それじゃ行くか」
鞄を持ち立ち上がると、桜が俺の顔を見てきた。
「出かけるの?」
「あぁ。このお嬢様に町案内をな」
「つべこべ言うな!」
「ぐっ!?」
後ろ足を蹴られ少し悶えてしまう。
久しぶりに強気なツッコミを入れられた。
「と言う事だから先に昼ご飯を…」
「私も行くよ。人は多い方がいいだろうから」
「…いいのか?」
「うん。桜雅君の友達だもん。この町の素晴らしさを知ってもらいたいし」
「そうか。ありがとな」
「礼を言いますわ。ありがとう」
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