騒がしい季節

11/33
前へ
/188ページ
次へ
「いえいえ、雅ちゃん」 お互いを名前で呼び合い私達は微笑む。 そして私はある事を思い出した。 「でもライバルが多いよ? 桜雅君の事私の友達も気に入ってるし」 「その時は私の力を見せつけるだけですわ」 雅ちゃんはそう言って勝ち気な笑みを浮かべた。 「いつの間に仲良くなったんだ、お前達」 桜雅君が戻って来たので私は人差し指を口に当てた。 「秘密だよ。ね、雅ちゃん」 「そうですわね、桜」 「んん~?」 怪訝な顔で桜雅君は首を傾げていた。 そう。女の子だけの秘密。        ※ 夕方になってしまい俺達は家に向かう。
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2111人が本棚に入れています
本棚に追加