騒がしい季節

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そして俺はある事に気がついた。 「お前の家はどこなんだ?」 そう。雅の家が分からない。 送って帰ろうにも場所が分からないと意味ないよな。 「説明しづらいですわね。まだこの土地には慣れていないので」 「そりゃそうだ。送って行こうと思ったんだけど」 「別に構いませんわ。1人で帰れます」 「じゃあ途中まで一緒に帰ろうね」 「ええ。分かりましたわ」 そして俺達は家を目指す。 しかし一向に雅は俺達と別れなかった。 一体どこなんだろう? そう思っていると家に着いてしまった。 「俺達はここだ。お前は一体どこなんだよ?」 「そうなんですの? 私はあそこですわ」
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