2111人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言うと菜穂姉はつまんなさそうな顔を浮かべた。
「やっぱりダメか。少しは素直になったらいいのに」
「俺はいつでも素直だって!」
「幼い頃はガキ大将的存在だったのに?」
「昔の話はするなっての!」
そう。菜穂姉事椚菜穂は俺の1つ上の従兄弟。
何で雅のメイドをしてるのかという理由は全くもって分からない。
まぁどうでもいいけど桜雅様って言われるのは寒気がする。本当に。
「まぁまぁ。今度から何かあったらお姉ちゃんが面倒を見てあげるからね」
「結構だ。椿さんが居れば十分だよ」
「そんな! 私そんな子に育てた覚えありませんよ!?」
「あんたは教育ママか!?」
「うん」
「…帰る。話にならない」
最初のコメントを投稿しよう!