騒がしい季節

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そう言うと菜穂姉はつまんなさそうな顔を浮かべた。 「やっぱりダメか。少しは素直になったらいいのに」 「俺はいつでも素直だって!」 「幼い頃はガキ大将的存在だったのに?」 「昔の話はするなっての!」 そう。菜穂姉事椚菜穂は俺の1つ上の従兄弟。 何で雅のメイドをしてるのかという理由は全くもって分からない。 まぁどうでもいいけど桜雅様って言われるのは寒気がする。本当に。 「まぁまぁ。今度から何かあったらお姉ちゃんが面倒を見てあげるからね」 「結構だ。椿さんが居れば十分だよ」 「そんな! 私そんな子に育てた覚えありませんよ!?」 「あんたは教育ママか!?」 「うん」 「…帰る。話にならない」
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