騒がしい季節

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翌日。 俺達の学校で入学式が行われた。 「ダメだ…鬱すぎる…」 隣では恵介が嘆いていた。 「仕方ないだろうが。この辺の学校と言えばここぐらいしかないんだから」 「そうだな…でも嫌なもんは嫌なんだよ!」 「まぁこれも運命さ」 「かっこよく言うんじゃねぇ」 「悪かったな」 「しかしお前最近変わったよな。何て言うか…喋りやすくなったよ、以前と比べて」 「そうか?」 「その原因は女と見た」 「…ほら、秋葉が出てきたぞ」 「図星かよ」 「やかましい。妹の晴れ姿を見てやれ」 そう言って俺は舞台に注目した。
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