プロローグ

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「明日からこの街に行け」 父さんにいきなりそう言われ俺は呆れ顔を浮かべる。 唐突なのはもう慣れたつもりだったが、今回はちょっと違ったのでこんな態度になってしまったのだ。 「それ本気で言ってる?」 「当たり前だろ。未来も了承済みだ」 「さいですか…」 髪をかきむしりながら俺はぶっきらぼうに言った。 「で。いつ帰ってきたら?」 「しばらく向こうに滞在だ」 「おい! それは無理だろ!?」 学校があるんだぞ? それなのにサボってまで行く必要があるのか!? 「学校は向こうのに通え。先生も了承済みだ」 先生って眞由おばさんの事か… 「…了解。荷造りしてくる」 取りあえず明日だ。 まぁ何かあったらいいけどな。
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